縁起
真野寺は神亀二年(725)行基菩薩によって千手観音を本尊として、開山されました。
当初は現在の場所から東に1kmほど離れた高倉山の山頂に開かれたと伝わります。
貞観二年(860)、慈覚大師(円仁)は、度重なる災害に苦しむ、房総の民の不幸を哀れみ、当山に参籠し、救済の祈りを捧げます。すると大黒天が朝日が昇るなか、東の雲より現れ、慈覚大師はそのお姿を像に刻みました。以来、その因縁と霊験により、朝日開運大黒天として、崇拝されるようになりました。
建永元年(1206)には火災に遭うも、まもなくして大黒天の信仰厚い、北条義時公が私財を投じ、現在の地に七堂伽藍を建立しました。その後も徳川家の庇護を受け、また里見家を中心とした安房一帯の祈願所となり、今日に至ります。
毎月6日の大黒天祭をはじめ、慈覚大師が朝日のなかにお姿を見た日とされる2月6日(旧暦1月6日)には真野大黒天大祭とし、関東一円から多くの参詣者が訪れます。
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